フィカス・ベンジャミンの育て方

植物

特徴

ベンジャミンは、クワ科・フィカス属に分類されます。他のフィカス属の植物に比べると小ぶりな光沢感のある葉を茂らせ、スラっとした姿からインテリアグリーンとして人気です。環境適応能力が高いため、初心者でも育てやすいことも人気の一因と言えます。

最初は幹が細く、繊細な姿をしていますが、丁寧に育てれば幹もだんだんと太くなっていくため、成長を見守るのが楽しみな植物です。成長するにつれて、気根と呼ばれる根を出すこともあり、雰囲気の変化もあります。そのため、どんなインテリアとも相性がよく、お部屋の雰囲気をよくすることができますね。

育て方

日当たり

フィカス・ベンジャミンは、日当たりのいい場所を好みます。直射日光に当てると、葉焼けの原因になってしまうので、レースカーテンを使用するなどして日光の調節をしましょう。

耐陰性もあるので、室内の明るい日陰でも大丈夫です。しかし、あまりに暗い場所だと、成長を妨げることになり、元気がなくなったり、葉が落ちる原因となるので注意しましょう。

温度

フィカス・ベンジャミンは、寒さには弱いです。そのため、室温を5℃以上に保って育てるようにしましょう。あまりに寒すぎると、葉がぽろぽろと落ちてしまいます。インドやマレーシアが原産の植物なので、できるだけ暖かい環境で成長させてあげるといいですね。

暖かい環境に置くのは大切なのですが、暖房の風が当たってしまうことは避けてください。また、置く場所を転々とすると、ストレスがかかってしまうので、同じ場所で育て続けるとうまくいきます。

冬の夜は、室内でも窓際は外と同じような寒さになってしまうため、窓から離して管理してあげるといいですね。

水やり

水やりは、土を見て頻度を考えます。また、季節によっても少し異なります。

春・夏

春・夏は生育期なので、水分を欲しています。手で土の表面を触ってみて、乾いていたらたっぷりと水を与えます。鉢底から水が流れ出てくるくらいまでしっかりあげるのがポイントです。

しかし、水のやりすぎは根腐れの原因になるので、土が乾いてからは意識してくださいね。また、受け皿に鉢底から流れ出てきた水が溜まったままになっているのもよくないので、溜まったお水を捨てるようにしてください。吸収するように、キッチンペーパーを折りたたんで敷いておいて、後で回収するのもおすすめです。

秋・冬

秋・冬は、休眠期になるので、水の吸収が悪くなります。そのため、土が乾いてから2~3日後に水をあげるといいです。水やりの頻度は変わりますが、あげる量は春・夏と同じように、鉢底から出てくるくらいたっぷりあげて大丈夫ですよ。

また、年中、葉水をすると、葉の色つやがよくなったり、元気になったりします。葉水は、霧吹き等で葉っぱ全体に水をかけます。この時、葉っぱの裏側にもかけてあげるとより吸収して、元気になりやすい印象です。毎日やってあげてOKです。

私の育てているベンジャミンは、年中通して水分が足りなくなってくると、葉っぱの角度が落ちてきます。土の観察も重要ですが、毎日植物の様子を見てあげることで、変化に気づきやすく、水やりの頻度も分かってきますよ。

また、水分計を挿しておくことで、水やりのタイミングが視覚的にわかりやすい商品もあるので、そういったものを活用してみるのもいいですね。


肥料

肥料は、春~秋(5~10月)の生育期に与えると、よく成長してくれます。植え替えの時に、土に緩効性肥料を混ぜ込んでいる場合は、追加で与えないでも十分です。肥料を土に混ぜ込んでいない場合は、置き肥や液肥を与えます。

置き肥は2か月に1回土の上に置きます。液肥は、水で薄めて2週間に1回のペースで水やりの代わりに与えるといいです。商品によって多少の使い方の差があるので、説明をよく読みましょう。

冬は、生育がゆっくりなので、肥料は与えません。冬にも与え続けると、根腐れの原因になってしまうので、置き肥が崩れ切っていなくても寒くなってきたら引き上げるようにしましょう。

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剪定

春~秋(5~10月)の生育期に、茂りすぎた葉や傷んだ枝や葉を剪定します。理想は、4~5月の新しい芽が出てくる時期に行うと、ダメージを抑えながら行うことができます。

剪定することで、すっきりとして、見た目よく成長してくれます。また、葉と葉の間にスペースができることで、通気性がよくなり、病害虫の発生を防ぐこともできます。

枝や葉の生えている根本のすぐ上から切り落とします。切り口の下の部分から新しい枝が出てくるので、見た目をイメージしながら切るといいですね。

剪定の注意点があります。フィカス・ベンジャミンは、ゴムの木の仲間のため、剪定すると白い樹液が切り口から出てきます。この樹液を触ってしまうと、かぶれてしまうこともあるため、剪定時は手袋を着用するようにしましょう。もし、触ってしまった時はすぐに流水で洗い流してください。

また、樹液が床や服につくと取れにくいので、剪定時は鉢の下に新聞紙をひいたり、エプロンをする等の対策を工夫して、作業を行うようにしてくださいね。

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